コラム

TOP » コラム » 着床前後の体の変化はいつから?主な症状と確認方法を解説

着床前後の体の変化はいつから?主な症状と確認方法を解説

着床前後から妊娠初期には、少量の出血や胸の張り、眠気などの変化に気づくことがあります。

ただし、症状が現れる時期や程度には個人差があり、体調に変化がなくても妊娠している可能性があります。

こうした症状は生理前にもみられるため、体の変化だけで着床や妊娠を判断することはできません。

本記事では、着床の仕組みや時期、妊娠初期にみられる体の変化、妊娠の確認方法、気を付けたい過ごし方を解説します。

着床とは?妊娠成立までの基礎知識

着床(ちゃくしょう)は、受精卵が子宮内膜に接着し、その内部へ入り込んでいく過程です。

受精しただけでは妊娠は成立せず、そのあとに着床が起こる必要があります。

ここでは、受精から着床までの流れと、着床が可能になる時期を解説します。

受精から着床までの流れ

卵管内で卵子と精子が結びついて受精すると、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮へ移動します。

その間に細胞の数が増え、内部に空洞のある「胚盤胞」と呼ばれる段階まで発育します。

子宮に到達した胚盤胞が子宮内膜に接着し、内膜の内部へ入り込んでいくのが着床の過程です。

着床によって妊娠が成立しますが、その過程を体調の変化から自覚できるとは限りません。

着床が起こる時期

日本産婦人科医会は、子宮内膜が受精卵を受け入れられる時期を、排卵日を0日として7±2日(5~9日ごろ)と推定しています。

これは着床が可能な時期の目安であり、着床の完了日や症状が現れる日を示すものではありません。

また、排卵日は生理周期の変動などにより前後するため、生理予定日だけから着床時期を正確に把握することは困難です。

一方、吐き気や胸の張りなどの妊娠初期症状は、一般に妊娠4~6週ごろからみられます。

妊娠週数は最終月経の初日から数えるため、排卵からの日数とは異なります。

着床前後から妊娠初期にみられる体の変化

着床前後から妊娠初期には、出血やおりものの変化、胸の張りなどがみられることがあります。

ただし、これらは着床に特有の症状ではなく、生理前の不調とも重なります。

また、妊娠していても自覚症状がないことがあるため、症状の有無や強さで妊娠を判断しないことが大切です。

以下では、着床前後から妊娠初期にみられる主な体の変化と注意点を解説します。

少量の出血(着床出血)

着床が起こるころに少量の出血がみられることがあり、一般に「着床出血」と呼ばれることがあります。

ただし、生理予定日前後の出血にはさまざまな原因があり、少量だからといって着床による出血とは限りません。

出血の色や量、続く日数だけで生理と見分けたり、着床出血と断定したりすることはできません。

普段の生理と異なる出血があれば、妊娠の可能性も含めて婦人科へ相談してください。

出血量が多い、強い腹痛を伴うといった場合は、早めの受診が必要です。

おりものの変化

妊娠初期には、透明から乳白色のおりものが増え、普段との違いに気づくことがあります。

一方、おりものの量や状態は生理周期によっても変わるため、量が増えたことだけを着床のサインとは捉えられません。

確認する際は、量の増減だけでなく、色やにおい、かゆみの有無にも目を向けることが大切です。

黄色や緑色のおりもの、強いにおい、かゆみや痛みがある場合は感染症なども考えられるため、妊娠に伴う変化と決めつけず婦人科へ相談しましょう。

下腹部の痛みや違和感

着床が起こるころに、下腹部のチクチクとした痛みや軽い違和感を覚える方もいます。

こうした感覚は「着床痛」と呼ばれることがありますが、着床そのものが痛みを引き起こすという医学的な根拠は明確ではありません。

生理前の不調や腸の動きなどでも似た痛みが生じるため、痛みだけで着床したとは判断できません。

強い痛みが続く、片側だけ激しく痛む場合は受診が必要です。

突然の激しい腹痛にめまいや失神を伴う場合は、異所性妊娠による出血なども考えられるため、救急受診してください。

基礎体温の高温期が続く

基礎体温は排卵後に黄体ホルモンの影響で上昇します。

妊娠していない周期では、高温期が約14日続いたのち、生理が始まるころに低下するのが一般的です。

通常の約14日を超えて高温期が続く場合は、妊娠の可能性を考える参考になります。

ただし、基礎体温は睡眠時間や測定条件、体調などによって変動するため、特定の日数を超えたことだけで妊娠を判断できるわけではありません。

高温期の長さだけに頼らず、適切な時期に妊娠検査薬を使って確認することが大切です。

胸の張りや違和感

妊娠初期には、胸が張る、乳房が重く感じる、乳首が敏感になるなどの変化が現れることがあります。

痛みを伴ったり、衣服が触れると気になったりする方もいます。

ただし、胸の張りは生理前にもよくみられる症状です。

いつもより張りが強いと感じても、程度の違いだけで妊娠したかどうかを区別することはできません。

生理予定日を過ぎても生理が来ない場合は、胸の変化だけに注目せず、妊娠検査薬の使用時期に合わせて確認しましょう。

吐き気や味覚・嗅覚の変化

妊娠初期には、吐き気や胃のむかつき、食欲の変化などのつわり症状が現れることがあります。

今まで気にならなかったにおいを不快に感じたり、好んでいた食べ物を受け付けにくくなったりする場合もあります。

これらは着床直後に必ず起こるものではなく、症状が現れる時期や程度は人それぞれです。

胃腸の不調などでも似た症状が生じるため、つわりだと自己判断せず、体調の変化を慎重に見極めることが大切です。

水分がとれないほど吐く、体重が減りつづけるといった場合は、早めに医療機関へ相談してください。

強い眠気や疲労感

妊娠初期にはホルモンの変化などにより、普段より強い眠気や疲労感、体のだるさを覚えることがあります。

十分に寝ても眠気が残ったり、いつもの家事や仕事で疲れやすくなったりする方もいるでしょう。

一方、睡眠不足や仕事の疲れ、生理前の不調でも同じような症状が起こる場合があります。

眠気や疲れを感じた時は、予定や作業量を調整し、睡眠や休息の時間を確保することが大切です。

休んでも改善しない、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、妊娠の可能性にかかわらず医療機関へ相談してください。

着床したかどうかを正確に確認する方法

妊娠の確認には、自覚症状ではなく検査が必要です。

妊娠検査薬は尿中のhCGというホルモンを検出しますが、陽性でも子宮内で妊娠が進んでいるかまではわかりません。

まずは製品の説明書に沿って検査し、陽性の場合は産婦人科を受診しましょう。

ここでは、検査薬を使う時期と、医療機関で確認する内容を解説します。

適切な時期に妊娠検査薬を使う

市販の妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から使用することが推奨されています。

そのため、早すぎる時期に検査すると、妊娠していても尿中のhCGが十分に増えておらず、偽陰性となる可能性があります。

また、生理予定日がわからない場合は、性交渉から3週間以降を目安に検査しましょう。

ただし、製品によって使用できる時期が異なるため、事前に取扱説明書を確認することが大切です。

なお、陰性でも生理が始まらない場合は、約1週間後に再検査するか、産婦人科を受診してください。

さらに、不妊治療でhCG注射を受けている場合は結果に影響することがあるため、検査時期は担当医の指示に従いましょう。

医療機関で妊娠の状態を確認する

妊娠検査薬で陽性が出たら、子宮内で妊娠しているかを確認するため、産婦人科を受診してください。

超音波検査では、胎嚢という赤ちゃんを包む袋や、発育に応じて胎芽・心拍を確認します。

胎嚢は妊娠4週後半~5週前半ごろから見え始めますが、排卵日のずれなどにより確認できないこともあります。

早い時期に見えないだけで異常とは限らず、医師の指示に従って再検査を受けることが大切です。

着床後に気を付けたい過ごし方

妊娠の可能性がある時期は、十分な睡眠と休息をとり、体調に合わせて無理なく過ごすことが大切です。

医師から生活上の制限を指示されていなければ、通常の家事や仕事まで一律に控える必要はありません。

体調が悪い時は予定や作業量を調整し、つらさを我慢しないようにしてください。

また、妊娠に気づく前から意識しておきたいのが、飲酒・喫煙や薬の使用です。

飲酒・喫煙を避け、薬の使用は医師に確認する

妊娠の可能性がある場合は飲酒と喫煙を避け、周囲のたばこの煙にも注意しましょう。

カフェインもとり過ぎを避け、コーヒーやお茶、エナジードリンクなど、複数の飲み物から摂取していないか確認することが大切です。

薬は種類によって妊娠中の使用上の注意が異なるため、市販薬を含め、使用前に医師や薬剤師へ相談してください。

一方で、治療を続けるために必要な薬もあるので、妊娠の可能性に気づいても処方薬を自己判断で中止しないことが重要です。

相談する際は、薬やサプリメントの名称、使用量、使用した時期を伝えると確認しやすくなります。

医療機関を受診するタイミング

妊娠検査薬で陽性が出た場合は、子宮内に妊娠しているかを確認するため産婦人科を受診し、医師の指示に沿って適切な時期に超音波検査を受けましょう。

生理予定日を1週間以上過ぎても月経がなく検査結果がはっきりしない場合も、再検査または受診を検討すると状況を確認しやすくなります。

特に強い腹痛、多量の出血、めまいや失神などがある場合は異所性妊娠など緊急性のある状態も考えられるため、早急に医療機関へ相談してください。

着床前後の体の変化を知り、適切な時期に妊娠を確認しよう

着床前後から妊娠初期には、少量の出血やおりものの変化、胸の張り、眠気などがみられることがあります。

ただし、症状の有無や強さには個人差があり、こうした変化だけで着床や妊娠を判断することはできません。

妊娠を確認するには、説明書に記載された時期に妊娠検査薬を使い、陽性の場合は産婦人科を受診することが大切です。

強い腹痛や多量の出血がある場合は検査の時期を待たずに受診し、体調に合わせて無理なく過ごしてください。

なんでもご相談ください!24時間受付中!