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妊娠初期の流産しやすい行動とは?確率や原因を解説

妊娠初期は流産の不安を抱きやすい時期ですが、その多くは受精卵の染色体異常によるもので、日常生活の行動が直接の原因とは限りません。

本記事では、妊娠初期における流産の発生確率や主な原因、リスク要因に加え、避けたい行動や食事の注意点、見逃したくない兆候までを解説します。
不安を正しく理解し、安心して妊娠期間を過ごすための基礎知識としてご活用ください。

妊娠初期に流産が起こる確率と主な原因

妊娠初期の流産は、妊娠12週未満に多くみられ、決して珍しいことではありません。
主な原因は受精卵の偶発的な染色体異常であり、通常の家事や仕事、本人の気持ちなどが直接の原因になるとは限らない点を知っておきましょう。

ここでは、妊娠初期に流産が起こる確率と主な原因を紹介します。

妊娠初期における流産の発生確率

妊娠初期の流産は、医療機関で確認された妊娠のうち、およそ10~15%に起こるとされています。
特に、妊娠12週未満に多く、医学的にはこの時期の流産を早期流産と呼びます。

しかし、年齢や妊娠週数、既往歴などによって発生率は異なるため、数字だけで個人の経過を判断することはできません。
流産は受精卵の染色体異常によって起こる場合が多く、日常の何気ない行動が直接の原因になるとは限らない点も知っておきましょう。

流産を引き起こす主な原因は染色体異常

妊娠初期の流産で最も多い原因は、受精卵に偶然生じた染色体異常です。
染色体は体の成長に必要な情報を担っており、受精時の組み合わせに異常があると、胎児の発育が途中で止まる場合があります。

これは、本人やパートナーの行動、仕事、食事などによって起こるものではなく、多くは予防できないものです。
そのため、流産後に「あの行動が悪かったのでは」と自分を責める必要はありません。

流産しやすい人にみられる特徴

流産の起こりやすさには、妊娠した方の年齢、過去の流産歴、子宮の形態異常、甲状腺疾患や糖尿病などが関係する場合があります。
なお、年齢が上がると卵子の染色体異常が増えるため、流産率も高くなる傾向です。
さらに、喫煙、過度の飲酒、極端な低体重や肥満は、妊娠経過へ影響する可能性が指摘されています。

一方で、明確なリスク要因がない場合でも、流産が起こる可能性はあります。
持病や服薬がある方、流産を繰り返している方は、妊娠前または妊娠判明後に産婦人科へ相談しましょう。

妊娠初期に控えたい流産しやすい行動

妊娠初期の流産の多くは胎児側の染色体異常によるため、特定の行動を避ければ必ず防げるわけではありません。
ただし、転倒や脱水、過労、感染症、アルコールやタバコへの曝露など、母体や胎児へ負担をかける要因はできる範囲で減らすことが大切です。

ここでは、妊娠初期に控えたい流産しやすい行動を解説します。

重い荷物の持ち運びや長時間の立ち仕事

妊娠初期に重い荷物を持つことや立ち仕事をすることが、直ちに流産へつながるとは限りません。
息を止めて力むほどの持ち上げ動作や、休憩を取れない長時間の立位は、腰痛、めまい、疲労を招きやすいため注意が必要です。
そのため、荷物は小分けにし、床から持ち上げるときは膝を曲げ、可能であれば家族や同僚に頼りましょう。

また、立ち仕事では定期的に座り、水分を補給してください。

自転車やバイクなど転倒リスクのある移動

妊娠初期に自転車やバイクへ乗ること自体が、直接流産を引き起こすとは限りません。
一方で、つわり、眠気、立ちくらみなどで注意力やバランス感覚が低下すると、転倒や交通事故の危険が高まります。

特に、バイクは衝突時の衝撃が大きく、雨天、夜間、路面の凍結時、荷物が多い場合には慎重な判断が必要です。
移動には徒歩や公共交通機関、家族による送迎など、より安全な手段を検討しましょう。

やむを得ず自転車を利用する場合は、短距離にとどめ、速度を落としてヘルメットを着用してください。

ジョギングや筋トレなど激しい運動

妊娠経過に問題がなければ、運動は体力維持や気分転換に役立ち、妊娠初期であっても一律に禁止されるものではありません。
ただし、転倒や衝突の危険がある運動、息を止めて強く力む高負荷の筋トレ、体温が上がり過ぎる運動は避ける必要があります。

また、運動習慣がなかった方が、妊娠判明後に急に激しいジョギングを始めることも控えましょう。
ウォーキングや軽いストレッチなどへ調整し、会話できる程度の強度を目安にしてください。

アルコールの摂取や飲酒習慣

妊娠中の飲酒には、安全といえる量や時期が確立されていないため、妊娠が分かった時点から禁酒することが基本です。
アルコールは胎盤を通過し、胎児の発育へ影響する可能性があり、流産だけでなく胎児性アルコール・スペクトラム障害との関連も指摘されています。

そのため、「少量ならよい」と自己判断せず、料理酒やアルコール入りの菓子、ノンアルコール表示の飲料に含まれるアルコールにも注意しましょう。

タバコ・受動喫煙

妊娠中の喫煙は、流産、胎児発育不全、早産などのリスク上昇と関連するため、早く禁煙することが大切です。
特に、タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素は、胎盤への血流や胎児への酸素供給へ影響します。

また、本人が吸わなくても、家庭や職場で煙を吸い込む受動喫煙は避けなければなりません。
家族には室内や車内で吸わないよう協力を求め、喫煙場所の近くへ長時間滞在しない工夫をしましょう。

さらに、加熱式タバコや電子タバコも安全とはいえないため、代替品として自己判断で使用しないでください。

カフェインの過剰摂取

妊娠中もカフェインは摂取できますが、過剰摂取は胎児の発育への影響が懸念されるため、摂取量を管理することが大切です。
また、カフェインはコーヒーのほか、紅茶、緑茶、コーラ、チョコレート、エナジードリンク、眠気防止薬にも含まれます。
種類や抽出方法で含有量が異なるため、表示を確認し、1日の総量を意識しましょう。
なお、目安として1日200ミリグラム以下が示されることがありますが、持病や服薬によって適量は異なります。

デカフェ飲料や麦茶も活用し、不安がある場合は医師や管理栄養士へ相談してください。
あわせて、エナジードリンクは糖分やほかの成分も多いため、避けると安心です。

自己判断による市販薬の服用

妊娠初期は胎児の器官形成期であり、市販薬やサプリメントを自己判断で使用しないことが大切です。
必要な薬まで急に中止すると、持病が悪化して母体や胎児へ影響する場合があります。

そのため、風邪薬、解熱鎮痛薬、鼻炎薬、胃腸薬、湿布薬、漢方薬などを使いたいときは、医師や薬剤師へ妊娠週数を伝えて確認しましょう。
また、妊娠に気づく前に服用していても、直ちに異常が起こるとは限らないため、薬の名称、量、使用日を控えて相談してください。

過度なダイエットや偏った食生活

妊娠初期に極端な食事制限をすると、エネルギーやたんぱく質、葉酸、鉄などが不足し、母体や胎児へ影響するおそれがあります。
一方で、特定の食品を多く食べれば流産を防げるとは限りません。
主食、主菜、副菜を基本に、無理なく多様な食品を組み合わせましょう。

また、つわりが強い時期は、少量ずつ食べ、水分を優先してください。

長風呂や高温のサウナ利用

妊娠初期の入浴は問題ありませんが、長時間の高温環境では体温上昇、脱水、血圧低下、めまいが起こりやすくなります。
熱い湯へ長く浸かることや、高温のサウナ、岩盤浴、熱いジャグジーの利用は控えたほうが無難です。
また、浴室は滑りやすいため、滑り止めを使い、体調が悪い日はシャワーで済ませましょう。

もし、入浴中に動悸、息苦しさ、腹痛、出血、強いめまいが現れた場合は、すぐに出て休むことが重要です。

腹部を圧迫する無理な姿勢

妊娠初期に前かがみになることや腹部へ軽く圧がかかることが、流産の原因になるとは限りません。
ただし、長時間同じ姿勢を続けると、腰痛、肩こり、息苦しさ、血流の滞りにつながるため、無理は禁物です。
デスクワークでは足裏が床につく高さへ椅子を調整し、背中や腰にクッションを当て、定期的に立って体を動かしましょう。

また、きついベルトや補正下着、腹部を強く締め付ける衣服は避け、ゆとりのある服装を選んでください。
さらに、床の物を取るときは腰だけを曲げず、膝を使うと負担を減らせます。

妊娠初期の食事で注意したいポイント

妊娠初期は、胎児の神経や臓器が形成される大切な時期であり、母体の体調を保つためにも食事と衛生管理へ配慮が必要です。
ただし、特定の食品を食べれば流産を防げるわけではなく、つわりがあるときに無理をして食べる必要もありません。

ここでは、妊娠初期の食事で注意したいポイントを紹介します。

葉酸や鉄分を意識的に取り入れる

葉酸は胎児の神経管が形成される時期に必要な栄養素であり、妊娠前から妊娠初期にかけて意識的に摂取することが勧められます。
緑黄色野菜、豆類、果物などを取り入れつつ食事だけで不足しやすい分は、医師や薬剤師へ相談してサプリメントで補いましょう。

また、妊娠中は血液量が増えるため、鉄も不足しやすくなります。
そのため、赤身肉、魚、大豆製品、小松菜などを組み合わせ、ビタミンCを含む食品と一緒に摂ると吸収を助けます。

ただし、レバーはビタミンAを多く含むため、頻繁な摂取には注意が必要です。
貧血の有無や必要量には個人差があるため、健診結果に基づいて調整してください。

生肉・生魚・生卵など食中毒リスクのある食品を避ける

妊娠中は食中毒が重症化しやすく、原因により胎児へ影響するため、生肉、加熱不十分な肉、生卵、生の魚介類などの扱いに注意が必要です。
特に、リステリア菌やトキソプラズマへの感染を防ぐため、肉類は中心部まで十分に加熱し、生ハムや加熱殺菌されていない乳製品は避けましょう。
刺身や寿司は鮮度と衛生管理を確認し、体調が不安定なときは控えてください。

また、生の食材を触った手や調理器具はよく洗い、加熱済み食品へ菌が移らないよう分けて扱いましょう。
さらに、卵は賞味期限内でも十分に加熱する方法が安全です。

水銀を多く含む魚の食べ過ぎに注意

魚はたんぱく質やDHA、EPAなどを含むため、妊娠中も、適量を取り入れたい食品です。
ただし、キンメダイ、メカジキ、クロマグロなど大型魚は、食物連鎖によって水銀を多く含む場合があります。
さらに、水銀は胎盤を通じて胎児へ移行するため、対象となる魚は国が示す回数や量の目安を確認し、食べ過ぎを避けましょう。

一方で、サケ、アジ、サバ、イワシなどは通常の範囲で食べられます。
魚を一切避けるのではなく、同じ種類へ偏らず、小型魚を含めて組み合わせることがポイントです。

また、缶詰や加工品は塩分量にも注意し、持病や食事制限がある場合は医師や管理栄養士へ相談してください。

塩分や糖分の摂りすぎを控える

妊娠初期から塩分を摂り過ぎると、むくみや血圧上昇につながる場合があるため、濃い味付けや加工食品へ偏らないよう注意しましょう。
特に、だし、酢、香味野菜などを使うと、塩分を控えても満足感を得やすくなります。
また、菓子や甘い飲料を頻繁に取ると、必要な栄養を含む食事が減り、体重増加や血糖管理へ影響する可能性があります。

ただし、糖分を極端に排除したり、自己流で食事量を減らしたりする必要はありません。
高血圧や糖尿病の既往がある方は、妊娠判明後に医師へ相談し、個別の目標を確認することが大切です。

見逃したくない妊娠初期の流産の兆候

妊娠初期には、少量の出血や下腹部痛など、正常な経過でもみられる症状があります。
一方で、流産や異所性妊娠など緊急の対応が必要な場合もあるため、普段から、症状の強さや続き方を慎重に確認することが大切です。

ここでは、見逃したくない妊娠初期の流産の兆候を解説します。

鮮血や茶色いおりものなどの出血

妊娠初期の出血は比較的よくみられ、茶色いおりものは古い血液が混ざっていることもあります。
特に、鮮やかな赤い血が増える、血の塊が出る、ナプキンが短時間でいっぱいになる場合は注意が必要です。

また、強い下腹部痛、片側だけの痛み、肩の痛み、めまいを伴うときは、異所性妊娠など緊急疾患も考えられます。
出血の色、量、始まった時間、痛みの有無を記録し、産婦人科へ連絡しましょう。

夜間や休日でも症状が強い場合は、受診先へ電話で確認してください。

生理痛のような下腹部痛や腰痛

妊娠初期には、子宮が大きくなる変化や靱帯の伸びによって、生理痛に似た下腹部痛や腰の違和感が現れる場合があります。
一方で、痛みが次第に強くなる、一定間隔で繰り返す、片側だけが激しく痛む、出血や発熱を伴うときは受診が必要です。

冷や汗、ふらつき、肩の痛みがある場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。
その際に、痛みの場所、強さ、持続時間、出血の有無をメモしておくと、診察時に役立ちます。

つわりなど妊娠初期症状が急に消える

つわり、眠気、乳房の張りなど妊娠初期の症状は、日によって強さが変わり、軽くなることもあります。
そのため、症状が消えたことで流産と判断することはできません。
妊娠が順調でも、ホルモンへの体の慣れや妊娠週数の進行によって、つわりが落ち着く場合があります。

一方で、出血や強い腹痛を伴う、これまで確認できた胎児の心拍や発育について不安がある場合は、産婦人科へ相談しましょう。
また、自宅で妊娠の継続を確かめる方法には限界があり、超音波検査などによる確認が必要です。

まとめ:妊娠初期の流産しやすい行動と確率を知り安心を得よう

妊娠初期の流産は決して珍しいものではなく、その多くが偶発的な染色体異常によるもので、日常生活の行動が直接の原因とは限りません。
発生確率やリスク要因を正しく理解することで、過度に自分を責める必要がないことが分かります。

また、重い荷物や喫煙・飲酒などの注意点を意識しつつも、必要以上に生活を制限する必要はありません。
大切なのは、体調の変化に気づき、異常があれば早めに医療機関へ相談することです。

正しい知識を持つことで、不安を軽減し安心して妊娠期間を過ごしましょう。

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