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AID(非配偶者間人工授精)で生まれた子どもの気持ちについて

無精子症のように夫側に不妊の原因がある場合に選択されるのが「AID(非配偶者間人工授精)」です。
AIDを選択しようと考えている方のなかには、本人が大きくなったときにAIDのことをうまく伝えられず、子どものアイデンティティが崩壊したり、家族不和になったりするのではないかと不安に思う方もいるのではないでしょうか。

AIDを選択した場合、子どもにどのように伝えてあげれば良いのでしょうか。

本記事では、AIDによって生まれた子どもが持つ権利や子どもへ伝えることについて詳しく解説します。

AID (非配偶者間人工授精)とは?

AID(Artificial Insemination by Donor、非配偶者間人工授精)とは、夫以外の男性ドナーの精液を使って人工授精を行う方法で、男性側に不妊の原因がある場合に適用されます。
「無精子症である」「精子に受精能力がないことが判断できる」「〇〇歳まで」など、医療機関 によってAIDを受けるための条件が定められています。

子どもの出自 を知る権利

「子どもの出自を知る権利」とは、「自分がどのようにして生まれたのか」や「遺伝子的なルーツはどこにあるのか」を知る権利のことです。
この権利は、世界中すべての子どもたちがもつ権利を定めた「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」の第7条に規定されており、日本も1994年から批准(同意)しています。

精子提供や卵子提供によって生まれた子どもにとって、自分のルーツを知ることは切実な願いです。

ほかにも、以下のようなケースもあります。

  • 遺伝的な病気を避けるために、精子・卵子提供者がどのような病気にかかりやすいのかを知っておきたい
  • 近親婚を避けたい(一人のドナーから複数の子どもが生まれている可能性がある)

子どもの出自を知る権利は日本ではあまり浸透しておらず、法制化が検討されているのが実状です。
医療機関のなかには、独自に精子や卵子の提供者を知らせる仕組みを設けているところもありますが、決して多くはありません。

2022年には、精子・卵子提供で生まれた人とドナーを結びつけることを支援する「一般社団法人ドナーリンク・ジャパン」が設立されました。
また、2022年 の3月には「精子提供者などの情報を公的機関で100年間保存する」「子どもが18歳になると情報を請求できる」などが定められた法案のたたき台が発表されており、日本でも今後、法整備が進んでいくことが期待されています。

関連記事:精子提供の費用はどれぐらい?精子提供を受ける方法も紹介

I LOVE BABY からのメッセージ

子どもを授かれない方にとって、精子提供サービスは子どもを家族に迎え入れるための選択肢の一つです。
しかし、精子提供に対しての批判的な意見も多いのが現状です。

また、精子提供で生まれた子どもとの関係性は非常にデリケートな問題でもあり、子どもを授かるか迷っている方も少なくありません。

ここでは、精子提供の無料相談・支援を行うI LOVE BABYから、精子提供を考えている方へ向けてメッセージをお伝えします。

妊娠=人生のゴールではない

子どもを授かりたいと切実に願う方にとって、妊娠や子どもの誕生がゴールになってしまうケースも少なくありません。
しかし、生まれてくる子どもにとっては、それが人生のスタートとなります。
生まれた子どもは幼稚園、小学生、中学生と成長し、やがて今の自分たちの年齢を越し、老いていきます。

子どもが健やかに成長していけるよう育てていくのは、親の役目。
つまり、子どもを生んだからには、育てていく覚悟が必要なのです。
精子提供を受ける場合は、夫婦でしっかり話し合い、子どもが生まれてからのことも考えたうえで決断しましょう。

関連記事:選択的シングルマザーになる方法とメリット・デメリット

精子提供 で生まれたことを子どもに伝えることについて

子どもに精子提供で生まれたことを伝えるかどうかは、非常に繊細な問題です。
親子間の関係性は人によってさまざまなため、一概にこうすべきだとは言いきれません。
しかし、大切なのは「子どもが疑問に持ったらきちんと答えてあげる」姿勢です。

嘘をついたり秘密にしたりするのではなく、正直に話すこと。
隠すことで親子の信頼関係が崩れることもあるからです。
子どもに話すのは聞かれたときでも良いですが、「中学校を卒業したら」「成人したら」というように、あらかじめ打ち明けるタイミングを決めておくのも良いでしょう。

生まれた経緯を知り、子どもが否定的な感情を抱くこともあるかもしれません。
そういったときには、子どもの気持ちを理解して受け入れてあげてください。
子どもには「愛のため、家族のために精子提供を受けたのだ」と自信を持って伝えてほしいと思っています。

精子提供で子どもを持ったことに関して親が否定的な思いを持っていると、その感情は子どもに伝わります。
親御さんが精子提供を受けたのは、家族のため、愛しいお子さまに出会うためではないでしょうか。
精子提供を受けたことに対して否定的に思うのではなく、誇りと自信をもって伝えてあげてください。

関連記事:精子提供で生まれたわが子のために、保護者ができること – I lOVE BABY

精子提供をご検討の方はI LOVE BABYにご相談ください

AID(非配偶者間人工授精)は、子どもを授かりたい方にとって、自分の子どもを大切な家族として迎え入れるための選択肢の一つです。
生まれてくる子どもには自分のルーツを知る権利があります。

子どもに精子提供を受けた事実を正直に話せるよう、自分たちの決断に自信と誇りを持ち、覚悟のうえでAIDを選択する姿勢が大切です。

I LOVE BABYでは、他社の精子バンクや、SNSやインターネットなどの精子提供アカウントではサポートしていないクリニックの紹介・治療サポートまで行っています。実際、紹介するクリニックでは妊娠の実績があるため安心して治療に専念できます。
また、卵子凍結についてのご相談にも対応しております。

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