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卵子の寿命について知っておきたいポイントと妊活のための基礎知識

妊娠・出産が可能な段階で、将来のことを考えて行う「卵子凍結」。
病気を理由として卵子凍結を行うケースのほかにも、体は健康だがすぐに妊娠・出産ができないので卵子だけでも凍結しておくといったケースが増えてきています。

この記事では、卵子凍結について役立つ情報として、卵子の寿命に関わる情報や自然妊娠を目指すための工夫、体外受精を選択する場合のポイントについて紹介します。卵子凍結に関してチェックしたい方は、ぜひ参考にしてください。

卵子の寿命

卵子は1回の周期につき1個排卵され、寿命を迎えると自然に死んでしまいます。
死んだあとは体に吸収され、卵子があった場所にはなにもなくなり、再び排卵が訪れます。

排卵後の卵子の寿命

体内で排卵された1つの卵子は、一般的に約24時間で死を迎えてしまいます。
卵子1個につき寿命が24時間程度のため、この時間内に受精が行われなければ受精卵にはなりません。

卵子は排卵を迎えるまでに数十個〜100個程度の原子卵胞が用意され、初期の卵胞に選ばれた十数個のうち1個が選び出されて発育卵胞になります。

成長した発育卵胞のみが「主席卵胞」として大きくなり、卵子として排出されますが、加齢にあわせて卵子の生成数は減っていき、生理の回数も徐々に減って閉経を迎えます。

卵子の寿命は精子より短い

卵子の寿命はわずか24時間程度であるのに対し、精子は約72時間残存するといわれています。

精子だけであれば最低でも3日程度は生き延びられるとされていますが、卵子はそれ以前にしぼんで吸収されてしまうため、短い限られた時間内に受精と着床が行われなければなりません。

卵子のみで精子がたどりつけなかった場合や、受精をしても着床が行われなかった場合には、通常どおり子宮内膜が黄体ホルモンによって厚くなり、剥がれ落ちて月経が始まります。

卵子の寿命が受精可能時間ではない

卵子の寿命は24時間とされていますが、厳密にどの程度の時間が受精可能時間であるかは判明しておらず、個人差があるとされています。

一般的に、卵子が受精可能とされているのは排卵後から6〜12時間程度までといわれています。
妊娠効率がもっとも高いのは排卵から6時間前後であり、それ以上の時間が経過すると効率が大きく低下してしまいます。

精子のように一定期間生き続けられるわけではなく、限りがある点が卵子の特徴です。
寿命が24時間であってもその間に受精ができるというわけではない点に注意が必要です。

一生で排卵する卵子の数

人間の女性が一生のうちに排卵する卵子の数は、約400〜500個とされています。
月経周期や閉経の年齢、子宮がんなどの発病にも左右されるため、400個よりも少なく排卵するケースもみられます。

女性は赤ちゃんとして誕生したとき、100〜200万個の卵母細胞(らんぼさいぼう)を持って生まれています。
この卵母細胞が、月経時の1回の排卵につき約1,000個消費されていくため、200万個以上の卵母細胞をもっていても月経が繰り返されるかぎり確実に消費され、約1,000個以下にまで減ると閉経となります。

女性の年齢と卵子の関係

一般的な女性の排卵数は約400〜500個といわれていますが、加齢にあわせて卵子の数が減ってしまうという事実もあります。

なぜなら、加齢や肉体の衰えが卵子の数を減らしているのではなく、「すでに卵母細胞が月経によって消費されてきたため」。
ある程度減り続けた状態では、それ以上自然に増えることがないのです。

10代ではまだそれほど卵母細胞が消費されていないため、約数十万個の細胞が残存しています。
そこから月経が一定の周期で訪れるようになり、10万、9万と減っていって30代では約2〜3万個にまで減少します。

卵子の老化とその影響

肉体の衰えとともに、卵巣機能も自然に低下をはじめます。

すでに20代から30代、30代から40代にかけては卵母細胞が大きく減少しており、閉経を迎える準備に入っていきます。

妊娠や出産をする必要が少ないと肉体が判断すると、卵巣機能の低下と卵子の減少が重なり、さらには卵子の「質」も低下するといわれています。

一般社団法人日本生殖医学会によれば、女性の年齢増加による妊孕力の低下は卵子の質の低下にあるとしていますが、卵子の質が低下するはっきりとした原因についてはまだ解明されていません。

老化卵子によるリスク

細胞内のエネルギー調節を行うミトコンドリアが年齢によって機能を低下させると、卵子も老化し「老化卵子」となります。
一般的な卵子は張りや弾力のある丸みを帯びた形をしていますが、老化卵子は弾力が失われておりいびつな形をしています。

老化卵子そのものは健康に影響を与えるわけではありませんが、子どもを授かろうとしても難しくなる可能性が高くなります。
年齢を重ねるにつれて卵子の状態は老化卵子が主体となるため、妊娠率の低下や流産率の増加がみられるようになります。

妊娠率や出産にも影響する?

老化卵子は、それ自体が妊娠率の低下を引き起こすものです。流産の確率は約60%にも高まるとされており、年齢にあわせて卵子はその機能を失っていきます。

ただし、不妊症については必ずしも老化卵子だけの原因とは限りません。
精子の衰えや機能低下、無精子症などの男性不妊に関わる問題も重なるため、詳しい原因は男女それぞれが検査を行ったうえで、必要なケアや治療を受ける必要があるでしょう。

自然妊娠を目指すための工夫

自然妊娠を目指すためには、「妊活」と呼ばれる心がけが大切です。妊活では、主に以下の項目が重要になります。

【妊活に重要なポイント】

  • カップルでよく話し合う
  • カップルで知識をつける
  • 二人で検査とケアを受ける
  • タイミングやリズムを重視する
  • 健康を損なわない生活習慣を心がける

妊活では、パートナー同士がお互いに理解しながら行動することが大切です。
生まれてくる子どものこと、妊娠や出産のこと、不妊に当てはまる場合はどのようなケアが必要なのかなど、気がかりや意見の食い違いが発生しないように、細かく話し合いを重ねてください。

妊娠は片方だけではできない行為のため、二人で正しい知識を身につけていきましょう。
不妊症はどちらか片方だけが検査を受けても判明しにくい場合があるため、男性と女性のそれぞれで医療機関を受診しましょう。

妊娠しやすいタイミングをお互いに把握し、健康を大きく損ねない生活習慣や食生活を心がけてください。

体外受精でも排卵日の把握が大事

排卵日は、女性が卵母細胞を大量に消費して妊娠に必要な卵子を排出できる重要な日です。
体外受精でも卵子は必要になりますから、採卵が正しく行えるように排卵日の把握を忘れずに行ってください。

卵子の特性を知って妊活に活かそう

今回は、自然妊娠や体外受精に必要な卵子について、排卵数や老化卵子に関する内容を紹介しました。

女性の体は男性と同じく、健康であっても着実に老化していきます。
妊娠や出産ができる年齢はある程度決まっており、閉経を迎えると一切卵子が排出されることはなくなるため、早い段階から妊娠や出産の計画を進めておくことが大切です。

これから妊活を始める方は、計画的かつ知識を十分に蓄えて、必要な治療を受けながら妊娠までの準備を進めていきましょう。

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