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妊活のリセットとは?乗り越えるための方法と日々の過ごし方

妊活では妊娠に向けて、さまざまな取り組みを行う必要があります。ただし、必ずしもスムーズに赤ちゃんを授かれるとは限らず、苦労するケースも珍しくありません。

特にストレスの原因となりやすいのがリセットです。ここでは、リセットについて詳しく知りたい方のために、その概要や、リセットが起こった場合にどのように妊活へ取り組めば良いかを紹介します。この記事では、リセット期間中の過ごし方についても解説しますので、参考にしてください。

妊活とは

妊活とは、子どもを授かるために行う行動や意識全般のことを指します。

【妊活に該当すること】

  • 妊娠に関する話し合いや勉強
  • 排卵日の予測
  • 妊娠に影響する病気を調べる
  • 風疹のワクチンを打つ
  • 神経管閉鎖障害のリスク軽減に効果的とされる葉酸の摂取
  • 体を温める
  • ストレス対策
  • タバコやアルコールをやめる
  • 適度な運動をする
  • バランスのとれた食事をとる

その他にもさまざまな取り組みが挙げられます。妊活は、男女どちらか一方ではなく、2人で協力して進めることが重要です。

妊活のリセットとは?

妊活のリセットとは、生理が来ることをいいます。今度こそはと期待している方にとっては、大きなストレスになることがあります。

しかし、リセットといってもこれまで行ってきた妊活がすべて無駄になるわけではありません。蓄えた知識は今後も役立つものです。妊活に効果的な取り組みは継続して行っていきましょう。

妊活のリセットの兆候について

妊活がリセットされる、つまり生理が来る場合には、普段とは異なる兆候が現れることがあります。代表的な兆候としては、胸のハリやだるさを感じたり、生理予定日のあたりで茶色いおりものが出たりすることが挙げられます。

しかし、これらの兆候は妊娠の兆候と非常に似ているため、生理の前兆なのか、それとも妊娠による着床出血なのか判断が難しい場合があります。

妊活のリセットが辛いと感じる原因

妊活のリセットは、精神的に大きな負担やストレスにつながりやすいといえます。これには、以下のような原因があります。

赤ちゃんを授かれない焦り

リセットは、今回妊娠に至らなかったことを意味します。そのため、赤ちゃんを授かれない焦りから辛さを感じることがあります。

特に妊活を開始したばかりの方であれば「次回こそは」という気持ちに切り替えやすいかもしれません。しかし、何度もリセットが繰り返されると大きな焦りを感じやすくなります。特に周囲からのプレッシャーがある場合には、その辛さがさらに増すことがあります。

仕事との両立が難しい

不妊治療を行う場合には、費用がかかるだけでなく、病院に通ったり治療を受けたりする時間が必要です。治療内容によっては仕事を休まなければならないこともあります。

このような状況が続くと、職場に迷惑をかけているという気持ちから、妊活と仕事を両立することが難しくなる場合があります。妊活を進める上で精神的な安定が重要であるため、仕事を辞めるという選択肢を検討することも一つの方法です。しかし、不妊治療には費用がかかるため、簡単に仕事を辞めることは難しく、ストレスや不安を感じることがあります。

パートナーが協力してくれない

パートナーが自分の気持ちに寄り添わず、非協力的である場合、リセットがさらに辛く感じられることがあります。繰り返しリセットを経験すると気持ちが落ち込みますが、悲しんだりイライラしたりする姿をパートナーから批判されると、さらに辛い思いをすることがあります。

妊活中は2人で協力して取り組むことが求められるため、話し合いの機会を設けることが重要です。自分の気持ちを一方的に伝えるのではなく、相互理解を深めるための話し合いを行うことが大切です。

妊活のリセット時の過ごし方

妊活のリセット時には、どのように過ごすべきかを考える必要があります。落ち込むことは仕方がありませんが、次の妊娠に向けて新たな気持ちで取り組むことが重要です。

そのため、リセット時の過ごし方を検討することが重要です。
ここでは、おすすめの過ごし方を紹介します。

好きなものを食べる・飲んでリフレッシュする

まずは落ち込んだ気持ちを回復させることが重要です。好きなものを食べたり飲んだりして、気力を取り戻しましょう。リセット後は、普段避けていたものを楽しむ機会と考えるのも一つの方法です。リフレッシュした後は、気持ちを切り替えて次の日から妊活に取り組みましょう。

運動でリフレッシュする

運動で体を動かすことで気分をリフレッシュできます。ハードな運動をする必要はありませんが、運動が好きな方であれば体を思い切り動かして汗をかくのも効果的です。
軽い散歩をするだけでも気分転換につながります。家でのんびりしていると否定的な考えにとらわれがちな方は、積極的に体を動かすことを検討してみてください。

おしゃれをしてリフレッシュする

おしゃれをすることで気分が上がる方は、好きな服装に身を包んで外出してみるのもおすすめです。特に妊娠後は高いヒールを履いて出かけることが難しくなるため、この機会にヒールを履いて外出するのも良いでしょう。

SNSなど周りの情報を遮断してリフレッシュする

リセット時に避けたいのは、自分の気持ちをさらに落ち込ませる情報をSNSなどで目にすることです。
例えば、妊活中の友人が妊娠した報告をしているのを目にすると、気持ちが沈んでしまう可能性があります。友人が妊娠したことは喜ばしいことですが、「なぜ自分は妊娠できないのか」という気持ちが膨らみ、素直に喜べなくなることもあるでしょう。
周囲から自分にとってネガティブな影響を与える情報を受け取る可能性がある場合は、リセットによる悲しい気持ちが和らぐまでの間だけでも距離を取ることを検討してみてください。

何もせずにゆっくり過ごしてリフレッシュする

「リセットしてしまったから何かしなければ」と焦るのではなく、何も考えずにゆっくり過ごすことも、リフレッシュに効果的です。
例えば、目覚ましをかけずにたっぷり寝たり、録画しておいたドラマを一気に見たりするのも良いでしょう。
気持ちが落ち込んでいるときに無理をするのはよくありません。

次の妊活への気持ちの切り替え方

リセットしてしまったとしても、落ち込む必要はありません。 そもそも、1周期で妊娠する確率は約20%とされており、妊娠は奇跡に近いものだからです。 気持ちを切り替えるために、以下の2つを意識しましょう。

自分だけ妊娠できない・・・と思わない

リセットしてしまうと、自分だけ妊活がうまくいっていないと感じることもあるでしょう。
例えば、友人から続けて妊娠の報告を受けた場合、自分だけ妊活がうまくいっていないと感じることもあります。
他の人とうまくいった過程を比較することは、精神的な負担につながります。
大切なのは他人と比較することではなく、今後どのように妊活に取り組むかに考えを切り替えることです。

自然妊娠にこだわりすぎない

妊活がなかなかうまくいかない方の中には、自然妊娠にこだわりすぎている場合もあります。 しかし、年齢を重ねるほど妊娠は難しくなるため、自然妊娠が困難だと感じた場合は、早い段階で不妊外来を利用することを検討しましょう。

自然妊娠がうまくいかずリセットを繰り返すと、妊活が精神的に負担となり、継続が難しくなる可能性があります。
自然妊娠を目指してから1年が経過しても妊娠に至らない場合は、不妊外来で相談することを検討してください。

自然妊娠を目指していても妊娠が難しい場合は、一度病院で検査を受けることを検討しましょう。
これは、卵巣や精巣の機能に問題がある場合や、卵子や精子に妊娠を妨げる要因がある場合、自然妊娠が困難であると判断される可能性があるためです。

自然妊娠を続けて目指す場合でも、機能的な問題がないかを確認してもらうことが重要です。

自然妊娠以外での赤ちゃんを授かる方法

自然妊娠以外で赤ちゃんを授かる方法としては、以下のような方法があります。

【自然妊娠以外の方法】

  • 人工授精:男性から採取した健康な精子を女性の子宮内に注入する方法
  • 体外受精:体外で卵子を受精させてから受精卵にし、子宮内に戻す方法
  • 顕微授精:顕微鏡を使い、選んだ精子を卵子に注入する方法

どの方法にするか悩んでいるのであれば、体外受精からチェックしてみてはいかがでしょうか。
成功率・安全性ともに高い方法として多くの方に選ばれています。

(株)野村総合研究所が実施した調査研究における2017年における移植周期あたりの妊娠率を見てみると、IVF(体外受精)で23.11%、ICSI(顕微授精)で20.29%でした。

確率が100%ではないため、何度か試みる必要がある場合もありますが、タイミング療法や人工授精を試してもうまくいかなかった方にも選ばれています。
年齢によっては、タイミング療法や人工授精ではなく、初めから体外受精を選択する方が適していると判断される場合もあります。

妊娠できない原因が明確でない機能性不妊の方にも、より確実な方法として体外受精が推奨される場合があります。

前向きな気持ちで日々を過ごすことが大切

いかがだったでしょうか。
この記事では、妊活中に起こるリセットの概要や、その乗り越え方について解説しました。

多くの方がリセットを辛いと感じていますが、その原因についてもご理解いただけたのではないでしょうか。

リセットによって気持ちが大きく落ち込んでしまうこともあるはずです。
ですが、自分に適した方法で気持ちを切り替えていきましょう。

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