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シリンジ法での妊娠成功率を上げるための方法とメリット・デメリット

子どもを授かりたいと思われている方に向けて、シリンジ法の成功率やメリット・デメリットをご紹介します。

「子どもがほしいけれどパートナーとのタイミングがあわない…」「不妊治療は費用が高い…」と悩まれている方もいるのではないでしょうか?そのような方から注目されているのがシリンジ法です。

しかし「精液の注入で本当に妊娠できるの?」と疑問に思われている方も少なくないようです。そこで今回の記事では、シリンジ法の成功率とメリット・デメリット、実践する際のポイントなどについてご紹介します。精液の注入について詳しく知りたい方にとって、役立つ記事となるはずです。

シリンジ法とは


まず「シリンジ法」とは、注射器に入った精子を女性自身が膣の中に挿入する方法です。

まずは男性が自身で採取することにより出した精子をシリンジの中に入れます。そして女性のタイミングの良いときに膣内に挿入して、受精を試みます。

シリンジ法のメリット

シリンジ法には次のようにさまざまなメリットがあります。試してみたいと思われている方は、まずはメリットから確認していきましょう。

メリット1:痛みが少ない

精液の注入では痛みが少なく、女性の体への負担が軽くなることがメリットとなります。シリンジの注入口は細く、なめらかな形状です。そのため性交渉で痛みを感じる方であっても、痛みがないこともあるでしょう

もし痛みが原因で性交渉に抵抗があるものの妊娠したいようであれば、精液の注入は適した妊娠法と言えるはずです。

メリット2:妊娠率を高めやすい

通常の性交渉だけをすることに比べて、妊娠率を高めやすいこともメリットのひとつです。あらかじめ採取した精子を、膣の中に挿入するだけで完了します。通常の性交渉よりも短時間で終わるので、試せる回数が増えるはずです。

またタイミングや時間帯があわなくて性交渉ができない方や、排卵日周辺に性交渉を持てない方もいるでしょう。しかしキットをいくつか準備しておけば、排卵日周辺で連続して注入することも可能。好きなタイミングで利用できるため、妊娠率を高めるために効果的です。

メリット3:病院で行う不妊治療より安い

病院で行う不妊治療に比べて、費用が安いことも魅力となります。病院での不妊治療は令和4年4月から、保険適用対象治療となりました。しかし保険が適用されたとしても、治療ごとに一定の費用がかかります。

しかし精液の注入であれば、500~1,000円ほどで利用できることも珍しくありません。病院で行う不妊治療と比べて費用が安いことは、大きなメリットと言えるでしょう。

メリット4:仕事などで忙しくても妊活できる

仕事などで忙しく、治療を受けたり性交渉したりできない方であっても、子どもを授かれる可能性があることもメリットです。精液をご自身で注入するだけなら性交渉や不妊治療を行わなくても、精子を採取しておくだけで妊娠できる可能性が生まれます。

たとえば共働きの夫婦で、勤務の時間帯がずれているとします。排卵日の周辺に連続して性交渉を行うことは難しいでしょう。女性が好きなタイミングで精子を体の中に注入できます。「仕事が忙しくて…」と悩める方にとって、理想的な妊活法となるでしょう。

メリット5:セックスレス・性行為ができない方でも妊活できる

性交渉がない関係や、何らかの理由で性行為ができない方でも子どもを作れることも精液の注入の魅力と言えます。たとえば性交渉がないようであっても、子どもを望んでいる夫婦もいるでしょう。また勃起不全や性交痛などで性交渉自体が難しい場合にも効果的です。

性交渉がなかったり、性行為ができなかったりしても、精液の注入を活用すれば子どもを授かれる可能性が芽生えます。

シリンジ法のデメリット

シリンジ法にはさまざまなメリットがありました。しかしメリットばかりではありません。デメリットもあるので、実践する前にしっかりと知っておいてください。

デメリット1:人により痛みを感じることがある

精液注入は人により、痛みを感じることがあります。メリットとして痛みが少ないと解説しましたが、痛みの感じ方には個人差があるものです。特に注入に慣れていないとうまく膣内に挿入できずに痛みを感じたり、膣を傷つけたりする可能性もあります。

デメリット2:男性不妊の場合は妊娠が難しい

デメリットとして、男性不妊の場合の妊娠が難しいことがあげられます。男性が自身で精子を採取し、キットを通じて女性の体内へと送り込む方法です。そのため精子の運動能力が低い場合や、精子に何らかの異常がある場合は、精液の注入を利用しても妊娠する確率は低くなります。

もし利用するなら、事前に精液検査などを受けておくと良いでしょう。検査で異常が見られない場合は効果が得られるはずです。
男性の側に異常がある場合は、男性の不妊治療が必要となります。

質の良い精子の条件とは?メリットや質を高める時にしたいこと」では男性の精子の状態についてまとめていますので、合わせてご覧ください。

デメリット3:性交渉の必要性が薄れる

精液の注入で子どもを授かろうとする場合、性交渉の必要性が薄れてしまいます。本来、人の性交渉は子どもを授かるためだけに行うものではありません。お互いの愛情を確認したり、絆を深めたりすることも目的のひとつでしょう。

精液の注入は子どもを授かるために効率的な方法です。しかし効率を重視するあまり、妊娠が機械的になってしまうこともあるかもしれません。

デメリット4:感染症の原因になる可能性がある

ご自身で実践する精液注入では、感染症がひきおこされる可能性も。

医療機関での治療であれば、業務用機器で滅菌された器具が使用されます。しかしキットはあくまでも個人での使用・保管に過ぎません。もし汚れた手で触れたり、保管状況が悪かったりすると感染症の原因となる雑菌が付着することも考えられます。

シリンジ法の成功率はどのくらい?

調査の結果によると、シリンジ法の成功率は40.3%と報告されています。2021年3月に発表された論文による報告です。

144組のカップルが精液の注入を試したところ、58人の女性が妊娠したとの結果となりました。ちなみに40.3%の女性のうち、66.7%の方は3回以内に妊娠し、84.2%の方は6回以内に妊娠したそうです。約6回試せば、多くの方が妊娠できるのではないでしょうか。

出典:Wiley Online Library:Indication of intravaginal insemination for infertility treatment in couples with sexual dysfunction

成功率を高める方法


成功率が高いと報告される精液の注入による妊娠法ですが、さらに成功率を高めるための方法があります。次のようなポイントを意識しながら実践すれば、論文の報告よりも早い段階で子どもを授かれるかもしれません。

ポイント1:排卵日を把握する

まずは排卵日を把握しておくことが大切です。女性が妊娠しやすいのは排卵日の直前だと言われています[1]。膣内で精子が生きられる期間には限りがあるので、排卵日を把握し、妊娠しやすい状態のときに精液の注入を実践しましょう。

ポイント2:事前に病院で検査を受ける

成功率を高めるには、事前に病院で検査を受けられることをおすすめします。まずは男性・女性ともに妊娠できる状態であるか検査してもらいましょう。そして排卵日予想をしてもらえば、より効率的に妊娠できるようになるはずです。

ポイント3:妊活ゼリーを利用する

妊活ゼリーを利用すると、精液注入の成功率が上がる可能性があります。なぜなら妊活ゼリーには精子が生きやすく、動きやすくするための効果があるためです。精液注入の痛み軽減にも効果があるので、ぜひ一緒に利用してみてください。

下記の記事では体外受精で妊娠しない・着床しないと悩んでいる方に向けて成功率を上げるための方法をご紹介しています。あわせてぜひご覧ください。

【関連記事】
体外受精の成功率を食生活・生活習慣など身近なところで上げる方法

 

その他の不妊治療の成功率との比較

シリンジ法とその他の不妊治療の成功率を比較すると、次のようになります。

IVF 23.11%
ICSI 20.29%
凍結融解胚(卵) 34.39%
シリンジ法 40.3%

出典:厚生労働省:(PDF)不妊治療の実態に関する調査研究について

出典:Wiley Online Library:Indication of intravaginal insemination for infertility treatment in couples with sexual dysfunction

精液注入の成功率が高いように感じられるでしょう。しかしIVFをはじめとする3種類の生殖補助医療では、自然妊娠が難しい方も対象に含まれています。

精液注入成功の基本は、自然妊娠ができる状態であることです。病院で行う不妊治療の中では、体外受精をはじめとする生殖補助医療が最も成功率が高いと言われています[2]。

そのため自然妊娠が難しい方にとっては、成功率の高い体外受精が最も良い選択となるのではないでしょうか。

【関連記事】
体外受精の安全性とは?治療の安全性と起こり得る6つのリスク

当サイトで精子提供を受けられた方のご感想

こちらでは、当サイトを運営する「I LOVE BABY」をご利用頂き、精子提供を受けた方のご感想を紹介します。精子提供をお考えの方はぜひご覧ください。

 

宮崎県在住 年齢40歳

そもそも、精子バンクは存在するのか不信感がありました。
別のサイトでは、タイミング法では提供者が身体目的の人も多いと言うコメントを見て、わたし自身、精子バンクと関わる前は不安と不信感がありました。
精子バンクから、「I LOVE BABY」を紹介していただき、実際に担当の方がわたしの住む街まで時間を割いて会いに来てくださいました。
しかし、会った後も担当の方を完全を信じきれていない部分がありました。

わたしは、不妊治療では体外受精をし開始後7か月で妊娠成立しました。
不妊治療中は、いつ妊娠成立するかもわからない出口の見えない治療、また毎月何回も飛行機に乗って東京まで治療に行かないと行けない事へのストレスで気持ちが滅入る時も多々ありました。
採卵した卵が未成熟で破棄となった時や、卵子と精子が受精しなかった時など妊娠成立するまで気持ちがアップダウンする事も多く、担当の方に話しを聞いてもらう事も何度かありました。その度に、「一緒に頑張りましょう」と言ってくださりました。

また、ニュースで精子提供者が違う人だったというニュースを見たときも、わたしへの精子提供はどうなのか?とかなり問い詰めた事があります。
その際担当の方は、「そこはちゃんとしてないからニュースになるだけで、こちらはちゃんとしている、信じて大丈夫」だと言いました。

わたしは、約10か月「I LOVE BABY」と関わらせていただいていますが、嘘やごまかしたりしていると感じた事はありません。
こちらの疑問や質問に全力で対応してくださっていたと思います。
今は「I LOVE BABY」に対し不信感はなく、なにかあればすぐに相談する相手として信頼しています。

また、体外受精の治療をするにあたり問題点の一つに金銭面があると思います。
治療費用面でも、ご相談に乗っていただけ、すごく安心して治療に望む事ができました。

Aご夫妻

私達は夫が無精子症の診断をうけ、こちらにサポートにお願いすることにしました。カウンセリング後に病院を紹介頂き、スムーズに体外受精へ進めることが出来ました。

何より助かったのは費用面です。様々なサポートを速やかにして頂けましたので、全く困らずに済みました。
お陰様で、3回目の体外で妊娠出来、現在7週目を迎え夫婦共に嬉しさを噛み締めております。

お忙しい中ボランティアでここまで真剣にして頂き、本当に感謝しかないです。

成功率の高いシリンジ法にはメリットもデメリットもある

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、シリンジ法の成功率やメリット・デメリットがご理解いただけたと思います。

I LOVE BABYでは、精子提供をはじめ、不妊治療に関する様々な支援を行っております。
また、治療費用に関するご相談も受け付けております。費用を気にすることなく、最後まで治療を受けて頂けるよう、ご提案・サポートをいたします。
不妊治療でお困りの方は、ぜひご相談ください。

精子提供の無料相談&支援サイトの一般社団法人I LOVE BABY

[1]参照:厚生労働省:(PDF)不妊治療の実態に関する調査研究最終報告書

[2]参照:厚生労働省:(PDF)生殖医療ガイドラインの考え方

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